最近、花粉症をはじめ、ダニアレルギーや食物アレルギーの増加が問題になっています。ヒポクラテス（医学の父と言われる）のギリシャ時代、すでに喘息に悩む人々がいたと記録されています。近代においては、「ある人にとっての食物は、他の人にとって毒である。」という食物アレルギーを思わせる言葉も残っています。これらのことを考えるとアレルギー疾患は、文明病と言われながらも古くから存在し、かつ新しい問題とも言えるでしょう。
文明の進歩に伴って自然破壊が進めば、山々の樹木は生き延びるために多くの花粉を飛び散らし、人間が寒さや暑さを嫌って室内の状態を快適にすれば、ダニやゴキブリも住みやすくなり、グルメブームに乗った人々は、世界中の食材や添加物をたらふく胃に流し込んでいます。
アレルギー疾患が文明病と言われる由縁であり、かつその増加は人類に対する一つの警鐘と言えるかもしれません。

アレルギーのいろいろな病気について少しずつ私なりの解説をしていこうと思いますので宜しくお願いします。