乳児湿疹から喘息へ・・・アレルギーマーチ
生後数ヶ月から、主に顔から湿疹が出始めます。その湿疹の中にはアレルギー反応が原因のものもあります。母乳だけで育てていても、お母さんの食べた卵や牛乳が、お乳を介して赤ちゃんの身体に入ってアレルギー反応を起こすわけです。この場合、母親のお腹にいる間に親の食べた卵や牛乳が、胎盤を通過して胎児に移り、すでに食物アレルギーになって生まれてくることも知られています。体質的な問題もありますが、妊娠中に偏った食生活を避けバランスの良い食事を摂ることも予防の一つになると考えられます。

1~2歳になると風邪をきっかけにして咳が長引くようになります。とくに、朝方や夕方から夜間に出やすく、時には夜間寝息と共にゼーゼーという呼吸音が聞かれたり、息苦しさを伴うときは眼をさましてしまうこともあります。気管支喘息の始まりです。さらに新たに風邪をひいたり、ほこりを吸い込んだりするとゼーゼーやヒューヒューを繰り返すことになります。肩で息するほどの呼吸困難を伴う大きな喘息発作(大発作)になることもあります。喘息は治療が遅れると命にも関わる病気なので的確な発作管理を心がけなくてはなりません。またこの頃、皮膚反応や血液でアレルギー検査をしてみると、家のゴミ(室内塵)やダニに陽性を示す事が普通です。

喘息発作の引き金には多くのものがありますが、ダニや花粉などのアレルゲン、風邪やインフルエンザなどのウィルス感染、気圧や気温の変化、マラソンやサッカーなどの運動、さらに心の状態が影響することもあります。

学校における喘息児は、いろいろな面でハンディキャップを持っています。運動をしたときに起こる運動喘息は、友達と外を走り回ることや、学校での体育授業の妨げになるし、重症の喘息児では、宿泊体験や修学旅行に参加できない場合もあります。

喘息児の治療には、医療の問題だけでなく子供達を取り巻く多くの人たちの協力と優しさが必要です。
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