二代目“十兵衛”来る

 日本のあちこちで、インフルエンザの報告が相次いでいます。県内では、能登で1人インフルエンザの診断を受けた人が報告されました。ウィルスは、ジワジワと忍び寄っています。ワクチンを接種して、罹っても軽くすむように病気に備えましょう。
 さて、今月のマンスリーニュースは、最近やってきたむとう小児科のペットについてお話しします。

  二代目《十兵衛》

 ひょんな事から2ヶ月前に、当家に来ることになってしまったラブラドール・レトリバー。かの有名な大型犬です。何とただでいただいてしまいました。来たときは生後3ヶ月。まだ、甘えたい盛りでした。以前15年間飼っていた初代《十兵衛》は、ポメラニアンとシェットランドコリーの血を引いた雑種でしたが、二代目《十兵衛》は、元をたどれば英国王室につながる由緒正しい血を引いた名門の出ということです。鑑定書も見ましたが、確かに「うーん」とうならせる(主人を)内容でした。飼っている人間よりも位の高い犬は、これからどう育てれば良いのだろうかと迷いました。

  甘えん坊《十兵衛》

 しかし、飼い始めてみると、人なつこい甘えん坊です。「まだ生後3ヶ月なんだからしょうがないな」と思いながらもしつけも大事とがんばっています。2ヶ月たって、身体も随分大きくなってきました。棒立ちになってこちらの顔をなめようと体重がかかると、相当な負担です。
 家族が散歩に連れて行きます。何回か私も参加しました。初めの頃は、私1人だとついてきませんでした。首輪を引っ張っても、てこでも動きません。家内と一緒だと喜んでついてきます。こんな幼いのに既に武藤家の夫婦の力関係を理解してしまったようです。
 二代目《十兵衛》を飼って改めて考えさせられたのは、人間の子どもも「もっと甘えさせて(甘やかすのではなく、気持ちを受け入れる)あげないといけないんだな」という現代の子育てへの思いでした。

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