子育て一口メモ特集   

 集団風邪の流行がチラホラと新聞誌上に伝えられていますが、今年は流行も少ないようです。
 今月は、子育て一口メモ特集にしましたので参考にしてください。
首のすわり(定頸)
 首のすわりは、乳児の重要な発達の指標ですが、母親によっても、また医師の間でも見方によってずいぶんあいまいです。平成2年度の厚生省調査では、定頸を、引き起こした時に首が遅れずについてくるものとすると、生後3カ月で75.2%、4カ月で
96.8%で定頸していました。ですから、4カ月までにすわればまあ安心ということです。4カ月になってもすわらない時は、必ず診察をうけましょう。
お風呂の温度
 日本の育児書には 〜 ℃と書いてあることが多いようです。手元にある育児書にも 39〜41 ℃と書いてありました。一方、ドイツやフランスなどヨーロッパの育児書には、36 〜39 ℃となっています。さてどちらが正しいのでしょう。日本で暖房も十分でなく栄養状態も悪かった時代には、身体をあたためて寝かすことが習慣だったため、そのなごりが残っているのでしょう。赤ちゃんが入浴で泣くのは熱すぎるのが原因のことが多い。また、アトピー性皮膚炎のある子供では、高い湯温は刺激にもなります。冬は部屋を 20 ℃以下にならないように気をつけ、湯温は高くても 38 ℃くらいにしましょう。
うつぶせ寝
 うつぶせ寝が乳児の発達に有効であると言われ盛んに行われてきましたが、乳児突然死との関連が報告され、見直されるようになっています。それらの報告ではうつ伏せ寝により無呼吸が長引いたり、気道が詰まり易かったり、目覚める反応が阻害されたりするとのことです。このため、今の所は、自然に寝返りが出来るようになる6カ月頃までは、特別な理由がないかぎり仰向けか横向きに寝かせる方がよいでしょう。うつぶせ寝によって、首のすわりが早くなることはないそうです。
 子育てはあせらずに!

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