新年度が
       始まりました

今年も新年度が始まりました。
保育所、幼稚園、小学校・・・子供達は、新しい世界へ勇んで、また尻込みしながらも飛び込んで行きます。親は、心配しながらその後ろ姿を見つめています。
 毎年繰り返される光景ですが、何となくジンとくるのは、私がおジンになったせいでしょうか。
 さて、4月のマンスリーニュースは、例年のように新情報をお届けします。

 小児科当番医の拡大

 松任市の医師会は、昨年4月から内科、外科、小児科の休日当番医を決めて新聞紙上に公表し、午前中の診療を続けてきました。
 しかし、松任市の小児科開業医は六人と少なく、祝日もいれると月に一度位の割で回ってきます。また、次第に当番医が定着し患者さんも増えて来ているので、医師と家族職員だけでは無理で、看護・事務職員の応援も頼まざるを得なくなっています。そこで、松任市に加えて、野々市町の小児科開業の四人の先生方にも参加して頂くことになりました。 1人の当番医のカバーする範囲が広くなった訳で、地区の端から端ということがあるかもしれませんが、事情をご理解頂きたいと思います。
 新しく加わった野々市町の小児科医院をお知らせします。
 小野木医院(本町2-18-2)
 浅井小児科医院
      (本町5-2-18)
 中村小児科医院
      (押野6-179)
 清水こどもクリニック
      (上林4-38-4)
 野々市町も広いですから、機会があったら地図で場所を確認しておきましょう。

 少子化対策の新情報

 私の尊敬する新潟県の小児科医からもたらされた情報です。
 「日本小児科医会は、少子化対策として、若い夫婦が安心してこどもを生み育てられる環境作りの一環として、医療費の小児給付率の改定、公費負担の対象年齢の引き上げを要望している。これに関して、超党派議員による、 歳以下の小児は1割負担とする法案が議員立法で提出され可決される見通しだそうだ。早ければ9月実施、遅くても来年4月実施が予定されるとのこと。」
 現在の3割負担が1割になるというお話です。子供の医療費が安いに越したことはありませんが、経済的な問題だけが、少子化の原因なのでしょうか。ちょっと疑問です。
 人類が地球上に出現して何十万年か経ちますが、今、ただひたすら成長してきた人類への警鐘が鳴り響いています。この状況の中で、多くの子孫を残すという不安が、少なからず影響しているように思うのは考え過ぎでしょうか。私は、ベビーブームの昭和22年生まれですが、戦後不安の中、私達の親は「何かいい世界がやってきそうだ」という感覚を信じて、子孫を残す気になったのではないかという気がします。

 イネ科花粉情報

 今年度から石川県の花粉情報に、スギだけでなくイネ科花粉も加わることになりました。マンスリーニュース2月号でもお話しましたが、当院もその定点(観測点)に入れてもらいました。2月からスギ花粉を観察していた成果が、松任に多いイネ科花粉観察に生かされれば良いと思います。花粉は見ていると楽しいですが、案外花粉に分類すればいいか、迷うことも多いことが分かりました。顕微鏡の倍率を百倍から四百倍にしても確信が持てません。花粉の勉強会で先輩の先生方が、「わからんのがあるわ!」と言っておられたのを、今にして納得しました。分からないときは、直感で決めています。数個違ったからと言って誰が損するわけでもありませんから。当院に掛けてある花粉お知らせボードの数字は、ゼロ以外、多ければ多いほど院長の悩みが深いことをご理解ください。

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