子供の嘔吐について
乳児が吐くとき
赤ちゃんは、授乳後、ゲップと一緒にお乳を吐く(吐乳)ことがよくあります。吐いた後、ケロッとしているようなら心配いりません。『よけいに飲んだ分を出したのね。』と、気軽に考えて下さい。しかし、吐き気があり、顔色が悪く機嫌が悪いような時は心配して下さい。まれに髄腹炎や脳炎、胃腸の閉塞など重症な病気が隠されている場合があります。
赤ちゃんが吐く時は、吐いた物をのどに詰まらせない為、顔を横に向けてあげましょう。
幼児や小学生の嘔吐
この年代の嘔吐は、風邪に伴って起こる胃腸炎の為がほとんどです。
吐き気が長く続いていると、子供によっては、尿にケトン体という、脂肪が分解された物が排泄される『自家中毒症』という状態になります。こんな時は注射や点滴で、ぶどう糖を補給しないと、なかなか吐き気は納まりません。
まれには、赤ちゃんと同じように、風邪が頭についている場合もありますから注意が必要です。
また、盲腸炎など緊急を要する胃腸の病気で吐き気か続く時もあります。無理をしないで診察を受けましょう。
吐き気がある時の水分補給
吐き気が軽い場合は、番茶やスポーツドリンク(ポカリ、アクエアリアス等)を少しずつ何回にも分けて与え、様子を見ましょう。
最近は、赤ちゃん用のアクアライト、アクアサーナ、ポカリスウェット等も市販されています。それでも吐いてしまい元気がないようなら注射が必要です。
赤ちゃんは、下痢や嘔吐で急激に脱水状態になります。笑わない赤ちゃんは、すぐ病院へ!
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