秋は喘息発作シーズン

 秋は、喘息の季節です。今年も9月の中頃から喘息発作で来院する患者さんが増えてきました。でも、どうして秋は発作が増えるのでしょうか。喘息の人の気管はそうでない人の気管の100倍の感じやすさを持っていると言われます。秋に起こる様々な環境の変化が、人の身体(気管)に影響を与えているのです。発作の季節にあたって、気管支喘息について勉強してみましょう。       

 秋に起こる環境の変化は? 

1)秋は、気圧の変化が激しい。南方に台風があるときは、日本は高気圧 高気圧の時  、発作が出やすい!?              
2)秋は、気温の変化が激しい。気温が5度変化すると、気管が縮む。       3)秋は、家のダニが増える。秋は人にとっても気持ち良く、ダニにとっても繁殖の季  節。

 喘息発作を出来るだけ少なく!  

 以前は、発作が出たら治療するという考え方が主でしたが、最近は、出来るだけ発作がでないように、コントロールすることが重要と言われています。長い間発作が無く気管が次第に強くなっていたにもかかわらず、一度発作が起きると、元の敏感な気管にもどってしまうということが分かってきたのです。秋は、発作を予防するための治療を、強化する必要があります。内服薬や吸入薬を朝晩キチンとやりましょう。発作が出やすいからといって、家にばかりいるのもよくありません。予防治療をしっかりして行楽の季節を楽しんで下さい。

 病気一口メモ

 とびひの季節も終わりました。松茸のおいしい季節です。なかなか手が届きませんが、付近の山には、芝茸(しばたけ)も生えています。味噌汁に入れると最高です。きのこは、癌を予防するとも言われています。たくさん食べて将来に備えましょう。

 

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