カモガヤ花粉症猛威  

 5月22日頃から花粉症の症状を訴える患者さんが急に増えてきました。くしゃみ、鼻水、鼻ずまりなどの鼻症状に加えて、目のかゆみも相当ひどく出ています。毎年のことですが、何か予防法はないのでしょうか。カモガヤ花粉症について勉強しましょう。
カモガヤとは?
 カモガヤは、イネ科の植物のひとつです。毎年5月から6月にかけて、花粉を飛ばします。松任は田園地帯なので、イネ科の植物がたんぼのわきや、空き地にたくさん見られます。上に示した丸い物はカモガヤの花粉です。上方に丸い穴が空いているように見えるのが特徴です。(顕微鏡写真)
カモガヤ花粉症の治療
 イネ科の草を松任からすべて取り去って、花粉が飛ばないように出来れば、それが最高の治療法です。しかし、そんなことは出来ません。飛んでいても、吸わないように出来ればそれも有効です。マスクを使うのもいいでしょう。それがだめなら、吸入してもアレルギー反応が起こらないようにすれば良いでしょう。その為には、薬物治療が必要です。最近は、眠気の少ない抗アレルギー剤(ターフェナディン)という飲み薬が良く使われています。点鼻液も併用すると、さらに効果がでます。インタール、シナクリン、アルデシン、ベコナーゼ、ザジテンなどの点鼻液があります。目のかゆみや充血などには、点眼液を使います。インタール、ザジテン、ノスランなどの点眼液があります。症状が強い時には、ステロイドホルモンの入った点眼液を短期間使うと大変有効です。

 
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