12月だ!クリスマスだ!正月だ!   

 子供達にとって、一年中で最も夢のある季節がやってきました。終業式、冬休み、クリスマス、大晦日、そして新年。楽しい行事が目白押しです。私が子供の頃は、この季節がとても特別に感じられて、ワクワクしたものです。現代の子供達は、どう感じているのでしょうか。学校が休みといううれしさは、きっと共通していることでしょう。クリスマスの贈り物や正月のお年玉をもらううれしさも同じでしょうね。でも、現代はおもちゃも食べ物もあふれている時代ですから、うれしさの度合いが違うかもしれません。今月のマンスリーニュースは、子供と行事について考えてみましょう。
行事は楽しくなくちゃ
 学校の行事、運動クラブの行事、家庭の行事。子供達にもたくさんのつきあいがあります。少し緊張する場面もあるかもしれません。行事の中でもクリスマスやお正月は、家族と一緒にする楽しい行事です。各家庭でやり方はいろいろでしょう。毎年同じで変わりばえしないかもしれません。イブのおいしいクリスマスケーキや鳥の丸焼き、朝起きて枕元に見つけるプレゼント。サンタさんは間違えずに持ってきてくれただろうか。大きくなるに連れて、サンタはお父さん(お母さん)のようだと気付きながら、今年は寝たフリをして確かめてやるぞと意気込んでいながらまた寝てしまったり。なんと楽しいことでしょう。
 お正月もまた楽しい。親戚を回ってお年玉を集める。でも親は、そこの家のいとこ達にお年玉をあげているのだから、親からもらったようなものなんだけど。子供の頃は、そんなことは思いもせず、ただ財布が厚くなるのがうれしい。集め終わると日頃、店先でねらっていたおもちゃを買いに走っていく。お正月は勉強もない。家族や親戚が集まって、昔だったら副笑いやかるたにトランプ、私の家ではミカンつりが楽しかった。現代だったら、人生ゲームにファミコン?....いろいろあるでしょう。でもいつの間にか3日たち4日たって、冬休みが終わって学校が始まる。始業式が終わって家に帰ると床の間に飾った鏡餅と昼の雑煮のお餅の味が、楽しかった数日間を思い出させてくれる。楽しい事ってなんて早く通り過ぎてしまうのだろうか。子供心に人生を感じたりして。
心に残る思い出
 私たち大人が、自分の人生を振り返ってみると、たくさんの思い出が積み重なっていることが分かります。楽しい思い出、悲しい思い出、つらい思い出、すべてが集まって現在の自分の人格を作っているのではないでしょうか。厳しく育てられた人、甘やかされた人、たくさんの愛をもらった人、家族の愛に恵まれなかった人。自分は不幸だと思う人もいるでしょう。私は幸せとほほえんでいる人もいるでしょう。新聞には毎日いろいろな事件が報道されています。いじめで自殺した中学生。荒海で遭難して行方不明の漁師さん達。悪いことをした政治家。人が生きることは本当に大変です。でもお父さんお母さん、あまり悲観しないで下さい。自分の手元を見て下さい。美しい瞳を持った子供達が大人を見上げています。その子供達の未来を決めるのは大人達です。大人達の生き方を子供はじっと見つめています。


 たくさんの心に残る思い出を子供達にあげて下さい。たとえ悲しさの波が幾重に襲ってきても、撃沈されない大きな楽しさの詰まった舟をあげて下さい。人生の3割位は悲しみがあるけど、7割は楽しみがあることを教えてあげて下さい。どうしょうもない時は、親に助けを求められるように、気楽な関係の親子になって下さい。親が頼りない方がいいのかな。その方が子供がしっかりします。実感!

年賀状について

 開業以来毎年、多くの患者さんに年賀状を出して来ましたが(私は、僕はもらってないと言われる方も多いと思います)、患者さんの数が増えるに連れてなかなか大変になってきました。そこで、来年度からは、年賀状をもらえない乳幼児に重点的に、それも千通ほどに限って出すことにしました。もらえなかった方は抽選に漏れたとお考え下さい。なお、どうしても年賀状をもらわないと納得しないというお子さんがおられましたら、お申し出下さい。何らかの処置をいたします。兄弟でも不公平があるかもしれませんが、私の大きい眼に免じてお許し下さい。




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