麻疹（はしか）は恐いよ！　　　

月半ばから麻疹（麻疹）が流行出しました。ねらわれるのは１才前後のワクチンを受けてない子供と、高校生でやはりワクチンを打ち忘れた人です。高校生のお母さんは心の中で、「ツイうっかり忘れてしまったワ。」と言いたそうな顔をして子供を見つめていました。松任市では１才半過ぎに、麻疹ワクチン接種の無料ハガキが来ますが、金沢では１才になると来ます。当然金沢では、３種混合ワクチン（百日せき、ジフテリア、破傷風）は、生後３ヶ月から打っています。予防接種の手引きにはすでに３種混合は生後３ヶ月から、麻疹は１才から受けて良いことが書かれています。（ネルソンという小児科の教科書には、本当は１才３ヶ月以後だと母親からもらった麻疹の抗体が完全に無くなっているのでワクチン１回でも充分なことが書かれています。）松任でも時代遅れにならないよう、お母さん方が機会あるごとに保健婦さんに訴えて下さい。例えば、健康センターへ検診に行った時、またある時はポリオワクチンを受けに行った時などです。私も、機会あるごとに言うつもりです。ここでも子育ての基本が原動力になると思います。「子供を救えるのは親しかいないのです。」
麻疹を復習しよう
　麻疹は恐い病気です。江戸時代には死ぬことが多い病気として記録されています。現在は、栄養状態も良く、子供も感染に強くなっているので、めったなことはありませんが１０００人に１人の割で脳炎を起こします。そのうち半数は死亡し、残りの半数は生き残っても後遺症を残します。また、特殊な後遺症として数年から１０数年後に亜急性硬化性全脳炎（ SSPE ）という病気を起こします。これは、それまで普通に育っていた子供が徐々に廃人になっていく恐ろしい病気です。ワクチン接種を忘れていませんか。母子手帳を見直して体調の良いときに早めに受けて下さい。

　　　　（橋本剛太郎先生の本より引用させていただきました。）
　　コプリック班：口の中の奥歯の横の粘膜に白いボチボチが見られます


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