診療予約システム導入について  

 緑の5月がやってきました。外来では未だに、高熱を伴ったインフルエンザ様の風邪がチラホラと見られます。数日前の新聞でも鶴来で集団風邪のための学級閉鎖が報道されていました。しかし何と言っても5月。暖かい風に、さすがのインフルエンザも退散するはずです。それにしても、昨年暮れのインフルエンザにはビックリしました。開業以来初めての大流行でした。待ち時間の最高が3時間と申し訳なくなってしまいました。そこで、当院でも最近次第に普及してきている診療の電話予約システムを導入することにしました。開始時期は、早ければ6月半ば、遅くとも7月初めまでには導入したいと考えています。予備知識を入れておきましょう。
 診療電話予約は何が便利か
 何よりも時間の節約になります。病院での待ち時間3時間、でも診察は長くても五分から十分なのですから、それだけ時間があれば、家の仕事もたくさん出来るでしょう。朝早く来て順番を取る必要もなくなります。また、長くいればいるほど、他の病気をもらう機会も増えてしまいますが、その危険も避けられます。
 導入予定にしているシステムは、二十四時間いつでも予約が可能ですから、都合の良い時間を選んで予約出来ます。更に患者さんが一度に集中しないため、待合室や駐車場の混雑も少なくなります。

 患者さんの質問

質問:予約をしないと診察を受けられませんか?
解答:予約がいっぱいの時や、緊急事態の時は、予約なしで受診してください。診察 いたします。それ以外は出来るだけ予約してください。
質問:電話の予約は難しくありませんか?老人でも出来ますか。
解答:電話予約の操作方法のパンフレットがありますから、それに従ってください。それ程難しくありません。ご老人でも、電話をかけたことがあれば大丈夫です。優しい女性の声で、どうすればよいかを指示してもらえます。
質問:希望する時間が埋まっていた時はどうなりますか?
解答:その時間が埋まっているときは、その前後の空いている時間を声でお知らせします。前後も埋まっていて、希望時間とかけ離れてしまう時には、直接来院してください。予約した場合よりは遅くなりますが診察いたします。
質問:予約は変更できますか?
解答:電話予約の操作方法をみながら、予約取り消しをしてください。その後、新たに予約してください。
質問:予約時間に遅れたらどうなりますか?
解答:予約時間の五分から十分前に来ていただきたいと思いますが、遅れてしまったときは、一応予約取り消しとして、遅れて診察いたします。ご了承ください。
質問:予約時間は守って診察していただけますか?
解答:大変難しい質問です。特に小児科にとっては難しい質問です。成人と違って処置に時間がかかる(赤ちゃんの採血は3人がかり、点滴も3人がかり、特にムチムチの場合は大変です)ことが多いのです。また、ケイレンで飛び込んで来ることもあります。分かっていただけたでしょうか。小児科の予約時間は、当てにしない。これ常識です。でも5分前には来てネ。(矛盾しとる!)
診療の原則             
 予約制を導入したのは、患者さんの来院時間を分散させて、患者さん親子が出来るだけ病院にいる時間(待ち時間)を節約したいと考えたからです。初めは慣れずに戸惑うことがあるかもしれませんが、時間が経つに連れて、その便利さは必ず理解していただけるものと考えています。予約制になっても、時間に縛られることなく、重症者を優先する、また患者さんに納得のいく診療を:という外来診療の原則を守りたいと思います。心配りの足りないことがありましたら是非ご意見をお聞かせ下さい。もし直接言いにくいことがありましたら「なんでもノート」にお書き下さい。よろしくお願いいたします。

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