ディズニーランドの楽しみ

 今年の北陸の夏は、梅雨が明けないまま終わってしまいました。もともと短い夏が更に短く感じた、何となく物足りない夏でした。また、7月から8月にかけて、無菌性髄膜炎が大流行、夏の予定が狂ってしまったご家庭も多かったのではないでしょうか。それにもめげず大いに夏を楽しんだという、たくましいご家庭もあるかもしれません。

 むとう小児科では、開院十周年の節目の思い出として、8月 21、22日を休診させていただき、職員、職員 OB も含め大挙して東京ディズニーランドへ行って来ました。今回のマンスリーニュースは、ディズニーランドが何故楽しいのか考えてみたいと思います。

 初めてのディズニーランド

 私が初めて東京ディズニーランドを訪れたのは、以前勤務していた医王病院2年目の慰安旅行でしたから、昭和五十八年だったと記憶しています。ディズニーランドができて今年が十五周年だそうですから、本当に出来て間もなくだったわけです。

 第一印象は、強烈でした。一歩門を入るとこれまで一度も見たことがない巨大で、奇想天外な遊園地でした。いや、遊園地という表現は当たってないかもしれません。私の心は「おとぎの国」という外国へ迷い込んだ子供のような気持ちでした。

 もともと子供の部分の多すぎる私のことですから、短い時間を次から次へとあせってアトラクションを楽しんだことはいうまでもありません。

 それ以来、家族でも数回訪れました。今回は多分5回目位になるでしょう。何回行っても気持ちが子供に返ってしまうのはさすがディズニーランドです。私のせいではありません。

 ディズニーランドは何故楽しいのか

 ディズニーランドは何故楽しいのか。これは行ってみないと分からないでしょう。行くまではただの国内によくある「大型の遊園地じゃないか。」とたかをくくっていたのです。行ってみたら大違いでした。規模も桁外れでしたが、どのアトラクションに入っても心わくわく、心ドキドキ、時には心ゆったり、心ひろびろというものばかりでした。大人の心でさえ魅せられてしまうのですから、子供だったら更に夢中になってしまうでしょう。大人が昔の子供時代の心を取り戻す場所、新しい出会いに息を凝らしていた時代をよみがえらせてくれる場所と言えるでしょうか。

 人間、誰でも子供時代がありました。友達と遊んだり家族の団らんなどの楽しい思い出、友達との喧嘩や家庭のいざこざなどのいやな思い出、いろいろな思いを体験しながら子供は成長していきます。成長とともに日々の忙しさに追われて、子供の心はどこかに置き忘れてしまう事もあるでしょう。ディズニーランド体験は、その忘れていたワクワクとした子供の心を呼び覚まし、心の元気を取り戻す機会を与えてくれます。

 私が好きなのは、スペース・マウンテン、スプラッシュ・マウンテン、ビッグサンダー・マウンテン(長年住んでいた場所が横須賀のカッパ山と言う所なので山が好きです。)、それにイッツ・ア・スモールワールド、ジャングルクルーズなどです。また時間ごとに繰り返されるディズニーキャラクターいっぱいの昼と夜のパレード、特に夜の電気飾り満載のパレードは、その夜の夢に出てくるほど印象的でした。終園近くに打ち上げられる花火は、おとぎの国の最後を飾るにふさわしい迫力です。

 まだ行かれたことが無いご家族がおられましたら、是非家族連れで計画を立てて下さい。子供達だけでなく生活に追われている大人達にとっても何かを思い出させてくれる場所だと思います。

 また、もしも世界各地にディズニーランドが出来たら、少しは戦争が減るような気もします。人間が子供の心を忘れないよう、ミッキーマウスさんお願いいたします。


お 知 ら せ

 来る9月26日(土)は、小児アレルギー学会出席のため、金大小児科より代診の先生が来られますのでご了承ください。                院長


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