インフルエンザの流行も小さな峠を越えたようです。それに変わって3月1日から、スギ花粉が飛び出しました。当院の観測でも、3日に22個、四日48個と猛威を振るっています。くしゃみ、鼻水、眼のかゆみなどを訴えて来られる患者さんも増えてきました。
 さて、子供たちの世界では、NHKの「お母さんといっしょ」で1月に紹介された「だんご3兄弟」という楽しい歌が大流行しています。タンゴのリズムで歌いやすく、身体も乗りやすいところが受けたのでしょうが、子育てを半ば終わった中年世代が聞いても、真実を突いたその歌詞は思わずうなずかされてしまいます。

  だんご効果

 この歌が流行し出してから、だんごの売り上げが伸びたり、レコード会社の株価も上がっているそうです。思わぬところから、景気回復が計られるかもしれません。
 子供達にしても、お父さんの仕事が変わったり、夫婦げんかが増えたり、おやつが減ったり、じわじわと不景気の圧力を感じていたのでしょう。「何かおかしいな」・・・
 そんな時、その思いをうち消してくれる楽しいリズム。子供達は敏感に感じ取り、大人達よ頑張ってと歌い出したのです。若い力、それも2、3才の子供達が歌って踊っています。

  兄弟っていいな

 はからずも、私は、息子3人の親です。長男、二男、三男の関係についての歌詞には、真実が込められているように思います。長男と三男の間に挟まれた二男、好きで挟まれたわけではないのに・・・
 最近は、兄弟が少ないのが当たり前ですが、子供達の思いの中には「兄弟が多いと楽しそうだな」という期待も込められているのかもしれません。親の目が届きすぎるのも苦しいものですから。
 子供達は、だんごが食べたいわけではありません。歌に託した大人達へのメッセージが含まれているのです。
 大人も一緒に歌いましょう。

   だんご三さんきょうだい

   作詞/佐藤雅彦・内野真澄  作曲/内野真澄・堀江由朗

 くしに ささって だんご だんご                   三つ ならんで だんご だんご                    しょうゆ ぬられて だんご だんご                  だんご三きょうだい

 いちばん うえは ちょうなん ちょうなん               いちばん したは さんなん さんなん                 あいだに はさまれ じなん じなん                  だんご三きょうだい

 おとうとおもいの ちょうなん                     にいさんおもいの さんなん                      じぶんが いちばん じなん じなん                  だんご三きょうだい                          こんど うまれて くる ときも                    ねがいは そろって おなじ くし                   できれば こんどは こしあんの                    たくさん ついた あんだんご だんご

 ある ひ きょうだいげんか けんか                  こげめの ことで けんか けんか                   すきまの あいた だんご だんご                   でも すぐに なかなおり

 きょうは とだなで ひるね ひるね                  三にん そろって ひるね ひるね                   うっかり ねすごし あさが きて                   かたく なりました

 はるに なったら はなみ はなみ                      あきに なったら つきみ つきみ                     一ねん とおして だんご だんご                     だんご三きょうだい だんご                        だんご だんご だんご だんご                      だんご三きょうだい だんご三きょうだい                  だんご三きょうだい だんご

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