「ミニミニ慰安会プラン」

 9月も半ばを過ぎてしまいました。異常な猛暑の夏も、一日一日遠ざかっています。残暑は残っていますが、夜は少し肌寒いくらいです。
 ここ2年ほど、9月のマンスリーニュースは、外来小児科学会レポートが続いていたのですが、今年は(大分県での開催)参加できず残念でした。
 そこで、今月は、「ミニミニ慰安会プラン」と変な名前の付いた職員慰安会の報告を致します。何かの折りに、ご利用頂ければ幸いです。

  何故ミニミニなの

 さて、何故に「ミニミニ」なのと聞かれたら、「本当に身近で、つまり遠くまで行かないで、美味しさとリラックスを得られるプラン」と答えます。そうなんです。当院からたった20分以内にある「ふたつ」の施設を利用するこぢんまりとした1泊旅行プラン・・・JTBも飛び付きそうな魅力にあふれたプランなんです。
 当院の慰安会は、開院時から1年1回、8月から9月頃に1〜2泊の計画を立てて楽しんできました。初めの頃は、山中、山代、片山津の温泉が定宿でした。開院10周年には、職員家族も引き連れて東京ディズニーランドで、全員が子どもに返って遊んできました。15周年はバスをチャーターしての京都1泊でした。夏の終わりの寒い日でしたが、山奥の河床で氷の皿に盛られた川魚料理をふるえながら食べた思い出は忘れられません。
 短期間ですが、忙しい日常から離れ職場を同じくする仲間が、それぞれの個性を出しながら接することは、お互いを理解し合う基になるでしょう。仕事を進めるに当たって、各人の仕事を盛り立て、また補い合うには、お互いの人間性を理解し合う事ほど大事なことは無いと思います。

  さて「竹やぶ」へ

 さあ、出かけましょう。9月4日(土)は、午前中の診療でうち切りました。お知らせは1ヶ月ほど前から出していたのですが、それでも伝わらずに午後受診された患者さんもおられるでしょうね。ご免なさい。
 午後1時頃、職員共々数台の車に分乗して、むとう小児科を後にしました。松任駅へ向かい、右へそれて金剣神社の前の踏切を渡って、後は真っ直ぐです。8号線を渡りジャスコを左に見ながらアクセルを踏みます。新しい道で、車もそれ程多くない時間帯は、空腹も手伝ってどうしてもスピードが出てしまいますが、抑えて抑えて。道は、時々くねりながら新しい橋を渡り辰口町へと続いています。そうです。向かうは、昼食を予約してある辰口町にある「竹やぶ」という「にしかわクリニック」の隣りにある蕎麦屋さんです。15分で到着。田舎風の建物の玄関をくぐると、中は椅子も机も時代を超え、大正時代にすべり込んだようです。雰囲気に気をとられながら、一行9人は、用意された食卓に陣取りました。
 実を言うと、この店のお向かいさんが当院職員の自宅なのです。そんなつながりで、「竹やぶ」さんは他人とは思えません。
 千葉県の「竹やぶ」で修行されてきた、ご主人の蕎麦に対する思いこみとこだわりは「並大抵ではないな。」と感じます。もし行かれた時は何でも頼んでください。お品書きの最初から順番に頼んでも良いでしょう。お酒の「つまみ」もいろいろあります。温にしても冷にしても、どれを頼んでも裏切られることはありませんから。
 さて一行もそれぞれのメニューに、満足したようです。舌鼓を打ちながら「竹やぶ」を後にしました。向かうは、「竹やぶ」から五分で行ける「まつさき」です。

  さてさて「まつさき」へ

 金沢 辰口温泉「まつさき」。これが今晩のお宿です。山口整形外科医院の前を通って右へ曲がり、少し坂を上ると右手に「まつさき」の入り口が見えてきます。宿の前の駐車場には、たくさんの職員が迎えに出ていてくれます。いつもながらの光景ですが、心のこもった出迎えに、これから一晩お世話になる宿の「心遣いの前触れ」を感じるようで気持ちの良いものです。
 私たち夫婦は2階、職員は4階の部屋に案内されました。部屋の予約は、新館「鳳凰」をお勧めします。少し高級ですが、部屋に附属する露天風呂が最高なんです。何しろ車で20分です。交通費が要らないんですから、その分を部屋代に充ててください。館内にはいくつかの内湯と露天風呂がありますから、それでも気分は良いんですが、真夜中に月を見ながら部屋専用の露天風呂につかっている時の気分は、「最高の贅沢だな」と感じ、かつ「最高のリラックス」です。この地が家から車で20分なんてとても思えません。九州の温泉地にでもいるような隔離された空間にいる気分です。
 7時から宴会が始まりました。お品書きを見ながら、「これが、これね。」とわいわいがやがや。一品一品が工夫されています。場所も料理も、20分とは思えません(しつこいなー).。アルコールも程良くまわって、お腹も大満足。一応、カラオケラウンジもあり、いくつかのゲームと卓球台の置いた部屋もあります。少し、お腹が落ち着いたら、屋上の露天風呂に入って、みんなでお部屋でお話でもしましょう。子どものこと、旦那のこと、そう仕事のことも、何でも話したらお腹が楽になるよ。そのうち院長はお眠の時間になって、2階へ戻ってスヤスヤと。朝になって、また風呂へ。こんどは1階の大きなやつ。これにも小さいですが露天風呂が付いています。
 朝食は、9時からに頼みました。毎年の事だけど、女性軍は朝まで「生討論」だったようです。朝食も美味しく頂いて、近いからおみやげも最小限。仕上げは、玄関での記念撮影です。外来に1年間飾っておくから、良い顔してね。
 「あーあ。今年の慰安会も終ったかー。」宿から20分で現実に戻りました。明日から頑張らなくっちゃ。


      
目次へもどる   次ページへ