昨年のマンスリー・ニュース12月号は13日に降った大雪の様子が書かれていました。今年はミゾレぐらいで雪はまだです。でも明日(18日)の天気予報は、北陸地方に雪ダルママークがでていました。その横に太陽マークもでていました。「雪のち晴れ」と言うことでしょうか。どうも解釈が難しいです。明日の天気が楽しみです。今日は雨模様でしたが、夜になって風も強くなってきました。雨が横殴りに降っています。
今年もあと2週間。景気が良いと言ってもその恩恵が片寄っている感じです。みんなが恩恵を受けられる様になればいいですね。自殺対策委員会が出来る日本の現状は、決して生きやすい世の中とは言えないです。あたかも今日の天気のようです。
さて今月のマンスリーニュースは、来年の還暦に向けて思うところを書いてみましょう。身長があと15センチ高かったら
来年、私は還暦を迎えます。横須賀で生まれて60年です。還暦だからどうしようという気
持ちもないのですが、自分の生きてきた道を振り返って、「もしもあの時、違う対応をし
ていたらどんな道を歩いていたんだろう」という想像をめぐらすのは楽しいものです。子
供のころから時々そんな妄想に浸ることがありました。先ず、思ったのは父と母の出会い
についてです。聞いたところによると父と母は、高校時代に交際していたということで
す。昭和初期の頃ですから今思えば、ずいぶん進んだ二人だったのです。その二人がどん
な事情か聞き漏らしましたが、別かれてしまいました。ところが、数年後再び同じ会社に
就職して再会しました。ところがお付き合いをしている途中で、父は兵隊として召集され
南方戦線へ行ってしまいました。別れ際に、母の耳元で「待っていてくれ」とつぶやきま
した。母はそれを真に受けて、7年間も待っていました。幸いなことに父は無事帰還しま
した。もし、父が戦死していたら。もし、母が7年間も待っていなかったら。自分はこの
世に存在しなかったのかと子供心に胸をなでおろした覚えがあります。
それから10数年後、大学受験で失敗し浪人の身になりました。そのまま合格していたら、工学部の応用科学科を優秀な成績で卒業し、東京の化学会社に就職してどんな研究をしてい
たのでしょうか。研究がうまく行かずに営業にまわされる。しかし、自分には営業は性格に合わ
ないと見切りをつけて会社を止め・・・想像がどうも悪い方向へ行きたがるのはどうしてだろ
う。母と祖母の戦争(嫁姑戦争)に、苦しい少年時代をすごしたからでしょうか。
浪人中に、大きな声で言えない病気で1週間入院しました。この入院が医学部を目指す気持ちに火をつけたことは確かです。横浜の予備校で遭遇した数学の神様のような爺ちゃん先生に心を奪
われ、苦手だった数学を楽しくさせてもらったのも懐かしいです。予備校で出来た友人と点数を
競ったことも懐かしいです。1年後、北陸の鉛色の空に共感を覚えて(なぜでしょう?)金沢に
向かいました。素直に、数学と友人のお陰で合格したと思いました。数学爺ちゃんに出会ってい
なかったら、スキー場で家内に出会っていなかったら、金沢と長く関わることはなかった気がし
ます。人は他人との出会いの中で人生を作っていくのでしょう。
私の身長があと15cm高かったら、また違う人生があったかもしれないと考えることがよくありました。身長が大きい方が得に思えたのです。「女性にもてるだろう」とか、『今頃は劇団「四
季」で主役をしてたかもしれない』とか、良い方向ばかりを考えていました。しかし、敷居に頭
をぶつけたり、多分食費もかかることでしょう。人の幸せと身長は無関係であると言いたいので
すが、死ぬ間際に「15cm高い人生はどんなかな」と性懲りもなく考えそうな気がします。
人間どんな想像も自由です。楽しい想像は元気も出ますよ。ドップリ
とおこたに入って、ミカンを食べながら冬の夜を楽しみましょう。
昼はスキーで身体も動かそうね。