擦った揉んだがありました   

 今年の流行語大賞にこの言葉が有力視されています。宮沢りえの言葉には実感がこもっていますが、誰だって一度や二度はこの言葉のご厄介になったことはあるはずです。ただ今進行中の方もあるでしょう。
 今月は擦った揉んだについて考えてみましょう。
個性のぶつかり
 擦った揉んだは個性と個性のぶつかりから始まります。仕事仲間のぶつかり、友人とのぶつかり、そして親子のぶつかり。色々ありますが、どれも人間が生きていくうえで避けて通れないものです。子供達の初めてのぶつかりは親とのぶつかりです。反抗期とも言われます。これは親から見た自分勝手な言葉ですが、この擦った揉んだが人間として生きていくための大事な知恵をつけてくれます。親は子供の言いなりになってはいけません。子供も親の言いなりになってはいけません。大いに、そして真剣に擦った揉んだをしてください。
 親の次は友人とのぶつかりです。私でさえ、小学校三年生の時に取っ組み合いのけんかをしたことがあります。その後、彼氏とはずいぶん仲良くなりました。殴られることの痛さも知りました。 擦った揉んだ効果は、眼に見えない所で、ジワジワと出てきます。
擦った揉んだの後         
 擦った揉んだの後一番大事なことは、何でしょうか。
擦った揉んだしながら育った子供も青年期になり、親と再びぶつかります。進学のこと、就職のこと、そして結婚のこと。成長のためには擦った揉んだ自体も大事ですが、その後どう結論するかが最も重要です。それは自分の気持ちを真っ先に考えることです。自分のために生きることです。自分で全責任をもって。・・・何年かたって、自分で選んだ道を悠々と歩いている子供を見て、これで良かったと思わない親がいるでしょうか。
 さて、夫婦の擦った揉んだも大変重要です。急いで結論を出す必要もありませんが、絶対ダメということもあるでしょう。その時は迷わず離婚しましょう。しかし、(大きな声では言えませんが)忍耐も大事ですよ。


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