予防接種について   

 予防接種の法律が10月1日から変わりました。基本的には、これまでの集団接種から個別接種に移行していくということです。親御さんが予防接種の必要性を十分理解して、自分の子供に受けさせる・・・・これが理想です。麻疹(はしか)を例にとれば、最近でも日本全国で一年間に50人から100人が死亡しています。世界で150万人もの子供達が死んでいるのです。インフルエンザでも最近数年間で大人と子供を含めて1年間に100人から500人が日本国内で死亡しています。

予防接種は子供への愛情のバロメーター
 幸いにも日本の予防接種は誰でも打てる状態になっています。経済的にもパチンコを1、2回我慢すればおたふくかぜ(6000円)、インフルエンザ(2500円)などの費用が出るでしょう。大入りすれば水痘(8000円)のワクチンも打てます。子供を病気から守るのは親の務めであり、また子供に対する愛情ではないでしょうか。親御さんも忙しいかもしれません。たまたま受ける時期を忘れていた場合もあるでしょう。しかし、忘れてほしくありません。

予防接種の副作用が心配?
 麻疹の予防接種で100万人に1人の割で重篤な脳炎を起こすことがあります。しかし、自然の麻疹にかかったときは、1000人に1人の割で脳炎が起こるのです。神ではなく人間の作る物ですから完璧というのは難しいでしょう。しかし、医学の進歩が昔よりもさらに副作用の少ないワクチンを作り出しています。ジャンボ宝くじで一等が当たった人は、子供にワクチンを打つときに注意しましょう。どの子で副作用が起こるか、いくら医者が問診や診察で予想しようとしても無理だと思います。今回の改正で、けいれんがあった子供でも熱によるものならば、一年間待たなくても先生と相談のうえ打てるようになりました。打ち忘れはないかもう一度母子手帳を見直してください。

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