医薬分業   

 今年のインフルエンザの流行は、天候と同じで断続的なのでしょうか。流行ったり、途切れたり、自然の流れは本当に予測できません。寒波の襲来と、風邪の流行にはくれぐれも気を付けてください。さて、今月のマンスリーニュースは、医薬分業について考えたいと思います。
医薬分業とは?
 最近、新聞やテレビで、医薬分業という言葉を聞くことが多くなっています。金沢の大学病院を受診したことがある方は、すでに体験されたかもしれません。つまり、診察と投薬が別の場所で行われるシステムのことをいいます。具体的に言えば、むとう小児科で診察を受け、薬の処方箋をもらって、自分のかかりつけの薬局で薬を作ってもらうということです。
医薬分業は時代の流れ
 何故、こういうシステムが必要になってきたのでしょうか。本当は今のように診察即薬のほうが便利に決まっています。2度手間がはぶけるのですから。しかし、薬の種類が増えるに連れて、新聞で時々報道されている薬の害も増えているのです。先日も、抗ガン剤と抗ウィルス剤の飲みあわせが悪くて、死亡者が出たことが伝えられていました。医院でも間違いや、飲みあわせが悪くないか気を付けてはいるのですが、完全ではありません。かかりつけの薬局で薬を調合してもらえば、ここでも、チェックされるので、二重のチェックが働くわけです。チェックは多いに越したことはありません。また、薬剤師さんから、医院でされるよりも、薬についてのくわしい説明が得られることも重要です。
 日本では医療費が高くなって、保険の赤字が増えています。この原因として、薬の使い過ぎが問題になっています。それを防ぐためにも、医薬分業は、今後数年の内に当たり前になって行くでしょう。



お知らせ

今年4月の診療報酬の改定で、三歳以下の幼児が、薬や検査の種類に関わらず診療費が定額になる予定です。その額がいくらになるかはまだ未定ですが、支払いが少し高くなるかもしれません。乳児医療の返却は必ず、忘れずに受けましょう。


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